こんばんは。古原鍼灸院です。
7月の開院から2ヶ月が経ち、昨日から3ヶ月目に突入しました。
と言いつつも、先月は実家の初盆で慌ただしく、その直後には肺気胸を起こして急遽9日間の入院。
なんだかバタバタしたまま9月に入り、気が付いたら2ヶ月目が終わっていた感覚です。
2ヶ月の節目として何か発信しようと思ったのですが、キーボードに手を乗せたまま、何を書こうかしばらく悩みました。
単なる私的な日記になっても仕方がないので、少しでも誰かのお役に立てるかな?と思うことを言葉にしてみます。
よければお付き合いください。
自分のやりたいことや、やるべきこと。明日の予定、来週の予定。はたまた人生の予定。
頭の中でどれほど効率よく計画を練っていても、大抵の場合、物事は思うようにはいきません。
ちょっとした気の迷いや、ほんの少しのタイミングのズレで、理想の計画は狂っていきます。
たとえ自分の行動が完璧であったとしても、外的な要因によって妨げられることだって往々にしてあります。
人生は、不測の事態の連続です。
(せいぜい二十数年しか生きていない僕が人生を語るのはおこがましいですが。)
そんな時、『すべては必然で、どんなことにも必ず意味がある。』と考えることが、僕はいつしか癖になりました。
例えば先月、突如経験することとなった肺の病、入院も、「開院して間もないのに、いきなり体調を崩して情けない。出遅れた。」ではなく、「開院してこれからたくさんの患者さんと接することになる今後の人生。“病を抱えた人の気持ちを先に知っておきなさい”という意味かもしれない。」一番にそう感じました。
同時に、「むしろこの程度でよかった。このタイミングでよかった。今後経営が上向いてきて、予約がたくさん入りだした時期のほうがもっと大変なことになっていた。」とも。
憧れの人に会えるはずだったイベントが台風14号のせいで延期になったとしても、「きっと今はまだ会うべきじゃないんだ。もっと最高のシチュエーションがこの先に待ってるんだ。」それが僕の率直な感想です。
遡れば高校時代の修学旅行。
シンガポールから日本へ帰る飛行機が急遽トラブルで飛ばず、そのまま空港のロビーで一晩過ごすことになった時も、「今は乗るなってことだ。もし予定通りの便に乗っていたら墜落事故にでも遭ってたんだろう。」そんな風に考えてた気がします。
我ながら、高校生のくせに達観してますね。もしかしたら記憶を美化してるかも…?笑
今挙げたのはほんの数例に過ぎませんが、実際この考え方を持っていると、自分の身の回りで起こる“不測の事態”に対し、そう簡単には動じなくなってきます。些細なことからそこそこ深刻なことまで。
イライラしたり、悲観することもありません。
そもそも、腹を立てたり嘆いたりしても、どうしようもないことのほうが圧倒的に多いですから。
負のエネルギー消費はもったいないです。
大雨が降っても、台風が来ても大丈夫。運転中、渋滞に巻き込まれたって大丈夫。
楽しみにしていた予定が中止になった時は、、、ちょっぴり残念だけど、それでも大丈夫。
大抵のことは思うようにいきませんが、大抵のことはそれで正解です。それで順調なんです。きっと。
前半で、“ちょっとした気の迷いや、ほんの少しのタイミングのズレで、理想の計画は狂っていきます。”と書きましたが、それも実は逆で、“僕らが頭の中で企てる計画には抜け目や重大な欠陥があり、ちょっとした気の迷いやほんの少しのタイミングのズレが、それらを修正してくれているのかもしれない。”そう考えると、なんだか面白くなってきませんか。
『すべては必然で、どんなことにも必ず意味がある。』と考えるのは、いわば“超ポジティブ思考”ということでしょう。
幼少期、たしか僕が小学4、5年生くらいだった頃、友だちと遊びに行った挾間のイオンのゲームコーナーに、財布を忘れて帰ったことがあったんです。
お店に問い合わせても見つからず、お気に入りの財布と大切なお小遣いを失くしたと落ち込む僕に母は、「きっと財布があんたの身代わりになってくれたんだよ。よかったじゃん。」と、あっさり。
その時の記憶は、不思議と今でもしっかり残っています。結局、母親から教わったことなのかもしれません。
(ちなみにその財布は数日後、現金2千円だけが抜かれた状態で届けられていました。笑)
偉そうに語りましたが、今後まだまだ長いであろう僕の人生、『すべては必然で、どんなことにも必ず意味がある。』という言葉でも飲み込めない、辛い、悲しい場面にも遭遇するかもしれません。
そんな場面でも僕は、できる限り明るくいられたらいいなと思います。
何かトラブルが起きた時に慌てずへらへらしてる人、僕はけっこう好きなんです。
そういう人のほうが、意外と自分の中に図太い“芯”を持っていたりするから。
『陽の部分は軽やかに、陰の部分は大らかに。』
東洋思想的に言うならば、僕はそんな風に生きていきたいです。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
鍼灸とはほぼ関係ない話ですし、本当はこういった自己啓発系の発言はあまり得意でないのですが、今僕がこのことを発信しているのも、きっと自分にとって、もしくは読んでくれる誰かにとって、何か意味があるんだろうなと思ったりしています。
普段自分が当たり前に考えていることも、いざ言葉にしてみると、難しく面白いものですね。
文章上手くなりたいなぁ。